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丹頂鶴-北海道阿寒郡鶴居村(1月)

1月  睦月(むつき)  January (Jan.)  31日間

1月(いちがつ)はグレゴリオ曆で年の第1の月に當たり、31日ある。

日本では舊曆1月を睦月(むつき)と呼び、現在では新曆1月の別名としても用いる。睦月という名前の由來には諸說ある。最も有力なのは、親族一同集って宴をする「睦び月(むつびつき)」の意であるとするものである。他に、「元つ月(もとつつき)」「萌月(もゆつき)」「生月(うむつき)」などの說がある。

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2月  如月(きさらぎ)  February (Feb.)  28日間又は29日間(閏年)

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福岡縣田川郡添田町 英彥山(2月)

2月(にがつ)はグレゴリオ曆で年の第2の月に當たり、通常は28日、閏年では29日となる。これまでに3回、2月30日があった。その年によっては、8月と同じ曜日で始まり、 平年では、3月、11月と同じになる。

他の月の日數が30または31日なのに對して、2月だけ28または29日なのは、アウグストゥスが紀元前8年、8月の日數を30日から31日に變更し、そこで不足した日數を2月から差し引いたためである。それ以前のローマ曆では、年初は3月であったため、單に年末の2月から日數を差し引いたらしい。

日本では舊曆2月を如月(きさらぎ、絹更月、衣更月と綴ることもある)と呼び、現在では新曆2月の別名としても用いる。「如月」は中國での二月の異稱をそのまま使ったもので、日本の「きさらぎ」という名稱とは關係がない。「きさらぎ」という名前の由來には諸說ある。

    * 舊曆二月でもまだ寒さが殘っているので、衣(きぬ)を更に著る月であるから「衣更著(きさらぎ)」
    * 草木の芽が張り出す月であるから「草木張月(くさきはりづき)」
    * 前年の舊曆八月に雁が來て、更に燕が來る頃であるから「來更來(きさらぎ)」
    * 陽氣が更に來る月であるから「氣更來(きさらぎ)」

他に梅見月(むめみつき)、木目月(このめつき)等の別名もある。舊曆二月は新曆では3月ごろに當たり、梅の花が笑く時期である。

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3月  彌生(やよい)  March (Mar.)  31日間

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ウメ-東京都國立市(3月)

3月(さんがつ)はグレゴリオ曆で年の第3の月に當たり、31日間ある。

日本では、舊曆3月を彌生(やよい)と呼び、現在でも新曆3月の別名としても用いる。彌生の由來は、草木がいよいよ生い茂る月「木草彌や生ひ月(きくさいやおひづき)」が詰まって「やよひ」となったという說が有力で、これに對する異論は特にない。

他に、花月(かげつ)、嘉月(かげつ)、花見月 (はなみづき)、夢見月(ゆめみつき)、櫻月(さくらづき)、暮春(ぼしゅん)等の別名もある。

日本では年度替り(主に會計年度や學年)の時期として有名である。月を通して卒業式や送別會が行われ、出會いと別れの時期でもある。また、春休みに該當する當月末には、人事異動が行われたり、多くの學校・會社・官公庁などが引越しや移行作業、新生活の始まりなどで忙しくなる。

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4月  卯月(うづき)  April (Apr.)  30日間

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ナノハナ畑とサクラ-宮崎縣西都市(4月)

4月(しがつ)はグレゴリオ曆で年の第4の月に當たり、30日ある。

日本では、舊曆4月を卯月(うづき)と呼び、現在では新曆4月の別名としても用いる。卯月の由來は、卯の花が笑く月「卯の花月(うのはなづき)」を略したものというのが定說となっている。しかし、卯月の由來は別にあって、卯月に笑く花だから卯の花と呼ぶのだとする說もある。「卯の花月」以外の說には、十二支の4番目が卯であることから「卯月」とする說や、稻の苗を植える月であるから「種月(うづき)」「植月(うゑつき)」「田植苗月(たうなへづき)」「苗植月(なへうゑづき)」であるとする說などがある。他に「夏初月(なつはづき)」の別名もある。

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5月  皋月(さつき)  May  31日間

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サクラ並木-青森縣弘前市 弘前城跡(5月)

5月(ごがつ)はグレゴリオ曆で年の第5の月に當たり、31日ある。 日本では、舊曆5月を皋月(さつき)と呼び、現在では新曆5 月の別名としても用いる。「さつき」は、この月は田植をする月であることから「早苗月(さなへつき)」と言っていたのが短くなったものである。また、「サ」という言葉自體に田植の意味があるので、「さつき」だけで「田植の月」になるとする說もある。日本書紀などでは「五月」と書いて「さつき」と讀ませており、皋月と書くようになったのは後のことである。また「皋月」は花の名前となっている。「菖蒲月(あやめづき)」の別名もある。

なお、舊曆の五月は新曆では6月から7月に當たり、梅雨の季節である。五月雨(さみだれ)とは梅雨の別名であるし、五月晴れ(さつきばれ)とは本來は梅雨の晴れ間のことである

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6月  水無月(みなづき)  June (Jun.)  30日間

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ハナショウブ(花菖蒲)-宮崎縣西都市(6月)

6月(ろくがつ)はグレゴリオ曆で年の第6の月に當たり、30日ある。

日本では、舊曆6月を水無月(みなづき)と呼び、現在では新曆6月の別名としても用いる。水無月の由來には諸說ある。文字通り、梅雨が明けて水が涸れてなくなる月であると解釋されることが多いが、逆に田植が終わって田んぼに水を張る必要のある月「水張月(みづはりづき)」「水月(みなづき)」であるとする說も有力である。他に、田植という大仕事を仕終えた月「皆仕盡(みなしつき)」であるとする說、水無月の「無」は「の」という意味の連體助詞「な」であり「水の月」であるとする說などがある。梅雨時の新曆6月の異稱として用いられるようになってからは、「梅雨で天の水がなくなる月」「田植で水が必要になる月」といった解釋も行われるようになった。

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7月  文月(ふみづき、ふづき)  July (Jul.)  31日

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京都府京都市 法然院(7月)

7月(しちがつ)はグレゴリオ曆で年の第7の月に當たり、31日ある。

日本では、舊曆7月を文月(ふみづき、ふづき)と呼び、現在では新曆7月の別名としても用いる。文月の由來は、7月7日の七夕に詩歌を獻じたり、書物を夜風に曝す風習があるからというのが定說となっている。しかし、七夕の行事は奈良時代に中國から伝わったもので、元々日本にはないものである。そこで、稻の穗が含む月であることから「含み月」「穗含み月」の意であるとする說もある。また、「秋初月(あきはづき)」、「七夜月(ななよづき)」の別名もある。

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8月  葉月(はづき)  August (Aug.)  31日間

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ヒマワリ畑-北海道雨龍郡北龍町(8月)

8月(はちがつ)は、グレゴリオ曆で年の第8の月に當たり、31日ある。

日本では、舊曆8月を葉月(はづき)と呼び、現在では新曆8月の別名としても用いる。葉月の由來は諸說ある。木の葉が紅葉して落ちる月「葉落ち月」「葉月」であるという說が有名である。他には、稻の穗が張る「穗張り月(ほはりづき)」という說や、雁が初めて來る「初來月(はつきづき)」という說、南方からの颱風が多く來る「南風月(はえづき)」という說などがある。また、「月見月(つきみづき)」の別名もある。

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9月  長月(ながつき)  September (Sep.)  30日間

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アサガオ-宮崎縣宮崎市(9月)

9月(くがつ)はグレゴリオ曆で年の第9の月にあたり、30日ある。

日本では、舊曆9月を長月(ながつき)と呼び、現在では新曆9 月の別名としても用いる。長月の由來は、「夜長月(よながつき)」の略であるとする說が最も有力である。他に、「稻刈月(いねかりづき)」が「ねかづき」となり「ながつき」となったという說、「稻熟月(いねあがりづき)」が略されたものという說がある。また、「寢覺月(ねざめつき)」の別名もある。

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10月  神無月(かんなづき)  October (Oct.)  31日間

 

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柿の木とススキ-奈良縣(10月)

10月(じゅうがつ)はグレゴリオ曆で年の第10の月に當たり、31日ある。

日本では、舊曆10月を神無月(かんなづき、かみなしづき)と呼び、現在では新曆10月の別名としても用いる。「神無月」の語源として以下のような說があるが、いずれにしても「神無」は宛字としている。

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紅葉-福島縣耶麻郡北鹽原村 裏磐梯(10月)

    * 釀成月(かみなんづき): 新穀で新酒を釀す月
    * 神嘗月(かんなめづき): 新嘗(にいなめ)の準備をする月
    * 神な月(かみなづき):「神の月」の意
    * 雷無月(かみなしづき):雷のない月

一般には、出雲の出雲大社に全國の神樣が集まって一年の事を話し合うため、出雲以外には神樣が居なくなる月の意味と言われており、出雲では神在月という。

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11月  霜月(しもつき)  November (Nov.)  30日間

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秋櫻コスモス-宮崎縣西都市(11月)

11月(じゅういちがつ)はグレゴリオ曆で年の第11の月に當たり、30日間ある。

日本では、舊曆11月を霜月(しもつき)と呼び、現在では新曆11 月の別名としても用いる。「霜月」は文字通り霜が降る月の意味である。他に、「食物月(おしものづき)」の略であるとする說や、「凋む月(しぼむつき)」「末つ月(すえつつき)」が訛ったものとする說もある。また、「神樂月(かぐらづき)」、「子月(ねづき)」の別名もある。

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12月  師走(しわす)  December (Dec.)  31日間

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柿の木-東京都西多摩郡奧多摩町(12月)

12月(じゅうにがつ)はグレゴリオ曆で年の第12の月(最後の月)に當たり、31日ある。

日本では、舊曆12月を師走(しわす)または極月(ごくげつ、ごくづき)と呼び、現在では師走は、新曆12月の別名としても用いれ、その由來は僧侶(師は、僧侶の意)が佛事で走り回る忙しさ(平安後期編『色葉字類抄』)からという平安期からの說がある。また、言語學的な推測として「年果てる」や「し果つ」等から「しわす」に變化したなどという說もある。

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