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養浩館庭園(ようこうかんていえん)は、福井縣福井市寶永3丁目に所在する日本庭園。國の名勝に指定されている。

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養浩館庭園は福井城本丸の北約400メートルの場所に位置している。舊福井藩主松平家の別邸で、江戶時代には「お泉水(おせんすい)屋敷」と呼ばれていた。「養浩館」の名前は明治になってから松平春嶽が名づけたものである。現在の規模の建物と回遊式林泉庭園が完成したのは元祿12年(1699年)で、その後擴大と縮小を繰り返した。

大正11年(1922年)、敷地內に寶永小學校が建てられた。昭和20年(1945年)7月19日の福井空襲で建物は消失している。戰後は昭和22年(1948年)に寶永小學校が移轉し、跡地に市營テニスコートや福井縣立圖書館が存在した(縣立圖書館は同市城東に移轉後、現在地の同市下馬町に移轉)。

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平成16年(2004年)には、足羽山から鄰接地に新築移轉となった福井市立鄉土歷史博物館とともにお泉水公園など周邊の整備が完了した。

米國の日本庭園專門雜誌「Sukiya Living(數寄屋リビング)/ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング(The J ournal of Japanese Gardening )」の2008年度日本庭園ランキング(Shiosai Ranking)において、當庭園は第3位に選ばれた。ちなみに1位は足立美術館、2位は桂離宮である。

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庭園は、大きな池を中心とした回遊式林泉庭園<かいゆうしきりんせんていえん>です。廣い水面に對して立體的な變化をもたせるさまざまな工夫がなされてます。岸邊の周遊や舟による鑑賞、また屋敷內からの眺望も考慮していると思われます。  
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遣水<やりみず>
 屋敷の東南部から芝原上水を、遣水のように蛇行する幅廣い水路で池に引き入れていました。なお現在は水路の幅が狹められ、池の水も芝原上水ではなく地下水をくみ上げて利用しています。
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御座の間に續く飛石
 この飛石には、美しい節理を持つ三國產の「安島石」が使われています。  

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 遣水にかかる自然石の石橋
 全國的に見ても最大級の自然石の石橋です。

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臼の茶屋の蹲踞<つくばい>
 丸い井筒の手水缽は笏谷石製で清水が湧き出るように底に穴があけられています。

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池北西の景觀
 動物が座っているようにも見える巖島が、景觀のアクセントになっています。巖の周邊には玉石が州濱狀に敷き詰められています。池から流れ出る水路には曲線の美しい切石橋が架けられています。

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建物の中心となるのは池の東岸に配された「御茶屋」と呼ばれた屋敷で、主座敷となる「御座ノ間」とその南東に設けられた「御月見ノ間」等から構成されます。そしてその北には廊下でつながれた「御湯殿」、東には「御台所」が付屬しています。「御茶屋」は數奇屋造建築で、柿葺<こけらぶき>寄棟のむくり屋根で覆われています。  

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 「櫛形ノ間」
 西の池に面して花頭くずしの連窗がみられ、これが櫛を連想させることからこの名があるとされます。西陽がこの場所を照らせば、池からの反射光も天井に差迂み、明るく朗らかな氣持ちにさせてくれます。

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「御次ノ間」と「御座ノ間」
 「御座ノ間」はこの屋敷の中心となる座敷。池と向かい合うように西向きの構成をとっています。柱は杉丸太、天井は棹緣椹<さわら>板張りで、典型的な數寄屋造構造の座敷です。  

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   「御座ノ間」の床と出書院
 出書院の麻の葉模樣の欄間<らんま>は桑材の一枚板で、精巧緻密な透彫になっています。

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「御次ノ間」の緣
 池に面した土緣には那智黑の小石を敷き、白大理石の手水缽が據えられています。  

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   「鎖ノ間」と「鶏鳴ノ板戶」
 御座の間の背面に位置する部屋です。西北面に折りまわす淺い床・棚を配し、また、廊下境の間仕切りに入れた透彫欄間付杉戶には鶏が描かれています。

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 「御月見ノ間」
 まず東側の月見台より清流の遣水とともに月の出を眺めます。南側の枯山水を見ながら時を待てば、やがて西側の出書院から池に映る月を望むことができます。庭園の景色や福井城本丸を借景としながら、優雅なお月見の時間を過ごすことができたことでしょう。  

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   「御月見ノ間」の床と脅棚
 棚は螺鈿作りの裝飾的なものです。

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「御湯殿」
  風呂を備えた御湯殿とその前面の御上り場、後方の釜場となる土間からなります。池に面した場所には竹簀子緣が張り出し、また御上り場は東にのびる池をまたいで造られています。

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平安會館

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【館內の庭園】瀧・池・橋・花々、そして京都名產の鞍馬石や加茂石も配されています

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